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オフィスでエージェントレスおよびエージェントベースの ZTNA を使用する

オフィス内で、エージェントレス ZTNA または ZTNA エージェント使って、社内アプリケーションにアクセスできます。

オフィスでエージェントレス ZTNA を使用する

オフィス内のユーザーは通常、FQDN によって社内アプリケーションにアクセスするため、リクエストは内部の DNS サーバーに送信されます。

内部の DNS サーバーには社内アプリケーションのレコードがあるため、ユーザーは直接そのアプリケーションに移動します。そのため、ZTNA ゲートウェイを経由しません。

ユーザーに ZTNA を経由させるには、次の手順を実行します。

  • ユーザーを外部の DNS サーバーにポイントします。
  • DNS サーバーに、社内アプリケーション用の代替 DNS レコードを追加します。

ネットワーク構成

ネットワーク構成の例を以下に示します。次の例は、このネットワーク設定に基づいています。

ユーザーを外部の DNS サーバーにポイントする

ユーザーが ZTNA を確実に経由するようにする最も簡単な方法は、ユーザーのデバイスが常に外部の DNS サーバーの IP アドレスをポイントするように設定することです。

ユーザーが内部リソースにアクセスしたときの処理の流れは次のようになります。

  1. ユーザーが、社内アプリケーション help.ABC.com にブラウザ経由でアクセスしようとします。
  2. DNS リクエストが、外部の DNS サーバー 203.0.114.4 に送信されます。
  3. 外部の DNS サーバーが、アプリケーション help.ABC.com を ZTNA ゲートウェイ ZTNA.ABC.com に解決します。
  4. ユーザーが ZTNA ゲートウェイに接続して、社内アプリケーションにアクセスできるようになります。

内部の DNS サーバーに DNS レコードを追加する

ユーザーを内部の DNS サーバーの IP アドレスにポイントする場合は、DNS サーバーに次の DNS レコードがあることを確認してください。

  • 社内アプリケーションの外部 FQDN を、ZTNA ゲートウェイの FQDN にポイントする CNAME レコード。例: help.ABC.comZTNA.ABC.com に解決されます。
  • アプリケーションの内部 FQDN と外部 FQDN が同じである場合は、内部 FQDN を変更し、Sophos Central のリソース設定を更新する必要があります。たとえば、内部 FQDN と外部 FQDN が両方とも help.ABC.com である場合は、内部 FQDN を help.in.ABC.com に変更します。リソースレコードの作成方法については、リソースの追加 を参照してください。

ユーザーが内部リソースにアクセスしたときの処理の流れは次のようになります。

  1. ユーザーが、社内アプリケーション help.ABC.com にブラウザ経由でアクセスしようとします。
  2. DNS リクエストが、内部の DNS サーバー DNS.ABC.com に送信されます。
  3. 内部の DNS サーバーが、アプリケーション help.ABC.com を ZTNA ゲートウェイ ZTNA.ABC.com に解決します。
  4. ZTNA ゲートウェイが、2つ目の A レコードエントリ help.in.ABC.com を使用して、アプリケーションへのリクエストを転送します。これにより、ループ (help.ABC.comZTNA.ABC.comhelp.ABC.com) が回避されます。
  5. ユーザーが ZTNA ゲートウェイに接続して、社内アプリケーションにアクセスできるようになります。

オフィスで ZTNA エージェントを使用する

オフィス内のユーザーは通常、FQDN によって社内アプリケーションにアクセスするため、リクエストは内部の DNS サーバーに送信されます。

ただし、ユーザーのエンドポイントデバイスに ZTNA エージェントがインストールされている場合、ZTNA エージェントが DNS リクエストをインターセプトし、ZTNA ゲートウェイに送信します。

IP ベースのアクセス

ユーザーがブラウザに IP アドレスを入力して内部リソースにアクセスしようとすると、ZTNA をバイパスして直接リソースにアクセスすることになります。ユーザーが FQDN によって内部リソースにアクセスするようにするには、ファイアウォールルールを追加します。

こちらは、Sophos Firewall で設定したファイアウォールルールの例です。

このルールは、ユーザーが任意のゾーンから ZTNA ゲートウェイにアクセスできるようにする一方で、他のアプリケーションサーバーへのアクセスを拒否しています。つまり、リソースをホストするアプリケーションサーバーにアクセスするには、ZTNA を経由する必要があります。

このルールは、ユーザーが IP アドレスを使ってリソースに直接アクセスしようとしたときに、エージェント利用またはエージェントレスの両方のケースに適用されます。