URL 保護
「URL 保護」では、悪意のあるリンクを含むメッセージの扱いを選択できます。
悪意のある URL スキャン
既知の脅威や検証済みの脅威を含むメッセージは、既知のマルウェアやウイルスを含むメッセージと、既知の悪意のあるリンクを含むメッセージに分けられます。
「悪意のある URL スキャン」では、悪意のあるリンクを含むメッセージの処理方法を選択できます。
「エンドユーザー隔離エリアに含める」を選択すると、ユーザーはメッセージを確認、リリース、または削除できます。詳細は、エンドユーザー隔離エリアを参照してください。
クリック時の URL 保護
これは「Email Advanced」ライセンスのみで使用可能で、デフォルトでオンになっています。
「クリック時の URL 保護」がオンになっている場合、受信メッセージに含まれる URL の参照先が、元の場所から Sophos Email Security に書き換えられます。
リンクをクリックすると、Sophos Email Security で SXL ルックアップが実行され、悪質なリンクの場合はブロックされます。URL が安全である場合は、事前に設定した、リンクのクリック時のアクションが実行されます (ポリシーの設定内容に依存します)。たとえば、「リスク - 中」の Web サイトを「許可」に設定済みの場合、リンクを確認し、悪質なリンクでないと確認できた場合は、リンクの元の参照先が表示されます。
許可する場合、リンクの表示先がわかるように、書き換えられた URL の行頭にドメイン名が表示されます。例: d=domain.com
。
警告
Sophos Email Security は、別の製品によって書き換えられた URL を再評価することはできません。
次のレピュテーションレベルに基づいて、Web サイトを処理するアクションを選択できます。
- リスク - 高: 不正サイト、マルウェアを含むサイト、フィッシングサイトなど。
- リスク - 中: スパムや匿名プロキシに関するサイトなど。
- 未検証: レピュテーションが検証できない Web サイト。
「リスク - 高」の Web サイトに対して、「許可」を選択することはできません。
注
クリック時の保護の許可リストに追加した URL がクリック時に書き換えられることはありません。
また、プレーンテキストやデジタル署名付きなど、メッセージの形式に応じて、メール内の URL を書き換えるかどうかを設定することもできます。
- プレーンテキスト形式のメッセージ: HTML 形式ではないテキスト形式のメールを指します。HTML 形式を使用しない場合、URL の書き換えがオンに設定されると、エンコードされた URL がすべてメールに表示されます。URL の書き換えを回避するには、「プレーンテキスト形式のメッセージ内の URL を書き換える」オプションを選択解除します。
- デジタル署名されたメッセージ: URL の書き換えにより、S/MIME、PGP、および DKIM によって署名されたメッセージの署名が破損することがあります。URL の書き換えを回避するには、「デジタル署名されたメッセージ内の URL を書き換える」オプションを選択解除します。
警告
メッセージ内の URL の書き換えを無効にした場合、メッセージは保護されなくなるため、十分に注意したうえで設定を行ってください。
詳細は、URL の許可リストを参照してください。
警告
Google メールサーバーを使用している環境で「クリック時の URL 保護」をオンにすると、受信メッセージに対して DMARC エラーが報告されることがあります。
これは、ゲートウェイの IP リストにある IP アドレスからのメールを、Google が一貫して処理しないことが原因である可能性があります。メールの設定および詳細を確認するには、ソフォスの IP アドレスのみに配信を制限する方法を参照してください。
また、膨大な数の URL を含むメッセージも隔離されます。隔離の理由は、「スキャンできないコンテンツ」です。このようなメッセージのいずれか 1つを解放すると、それは配信され、URL は書き換えられません。セキュリティ上の理由から、上限数は公表していません。