メッシュネットワーク
メッシュネットワークとは、バックホール SSID 経由で接続されたアクセスポイントのグループです。両者は、同じフロントホール SSID をブロードキャストすることで、単一のワイヤレスアクセスポイントとして機能します。
概要
Sophos APX または AP6 シリーズアクセスポイントは、メッシュネットワークを使用して設定できます。メッシュネットワークを使用すると、アクセスポイントはバックホール SSID を作成して、相互にワイヤレスで通信できます。バックホール SSID は、同じメッシュネットワークで設定された他のアクセスポイントにのみ表示されるプライベート SSID です。アクセスポイントは、ネットワークのさまざまなセグメントをワイヤレスで接続します。メッシュネットワークは、すべてのアクセスポイントで物理的なケーブル接続が利用できない環境で使用できます。メッシュネットワークは、Sophos Central から管理することも、AP6 シリーズアクセスポイントのローカル GUI を使用して管理することもできます。
ルートおよびノードアクセスポイント
アクセスポイントには、メッシュネットワーク内で次の 2つの役割のいずれかがあります。
- ルート:ルートアクセスポイントは、メッシュネットワーク内の他のすべてのノードに対する設定の更新を制御および管理します。ルートノードには、ネットワークへの物理イーサネット接続が必要です。
- ノード: ノードアクセスポイントは、メッシュネットワーク内のルートアクセスポイントに接続されます。ノードはネットワークへの物理的な接続を必要としません。
バックホール
ノードのアクセスポイントは、バックホールを介してルートと通信し、ワイヤレス、有線、またはその両方の組み合わせが可能です。メッシュアクセスポイントが相互に通信するのに使用する方法のみがそれぞれ異なるだけです。無線機能と機能性は変わりません。
ワイヤレスバックホール
AP6 メッシュネットワークは、ワイヤレスバックホールをサポートし、最大5つのノードアクセスポイントをサポートしています。
ワイヤレスバックホールにより、ノード アクセス ポイントは 2.4 GHz、5 GHz、または 6 GHzの周波数帯を使用してルートと通信できます。すべてのメッシュおよびデバイスのトラフィックは、ルートにワイヤレスで送信されます。
ワイヤレスバックホールは、ノード アクセス ポイントに PoE 以外の配線を引く必要がないため便利です。これにより、ケーブルを引くことが費用がかかったり、それが困難、または不可能であるような環境には最適です。ケーブル不要のため、範囲外やケーブルの敷設が困難なエリアに迅速にメッシュネットワークを拡張できます。大きな広いエリアを横断するネットワークセグメントを接続するには、方向性アンテナを使用してワイヤレスバックホールを使用することもできます。
ワイヤレスバックホールは便利ですが、無線および同一チャネル干渉の影響を受けます。ワイヤレスバックホールを使用したメッシュ導入を計画する際は、ノード同士とルートを明確に把握して確認する必要があります。また、バックホールチャネルの干渉を回避するために、チャネル選択と送信電力を適切に計画する必要があります。適切なチャネルを決定したら、自動チャネルをオフにし、手動で設定して変更されないようにします。
有線バックホール
有線バックホールを備えた AP6 メッシュネットワークは、最大 8つのノードアクセスポイントをサポートしています。
すべてのノードアクセスポイントがネットワークに有線接続されている場合、有線バックホールを作成できます。このシナリオでは、アクセスポイント間のすべての通信が有線 LAN 上で行われます。これにより、無線デバイスのために無線周波数を完全に確保することで、帯域幅が最大限に活用されます。有線バックホールは、ワイヤレスバックホールよりもはるかに信頼性が高く、干渉を回避するために準備や構成を少なくて済みます。
有線バックホールいおける制約は、設定に必要なケーブリングです。すべての環境で、すべてのメッシュノードにネットワークケーブルを引き込む必要はありません。ノードを接続するネットワークハードウェアを適切な VLAN および STP などのプロトコルで設定し、ネットワーループを防止する必要があります。
メッシュネットワークの種類
メッシュネットワークは、次の 2つの形式のいずれかを取ります。
- ネットワークリピーター:メッシュアクセスポイントは、ルートアクセスポイントから SSID をブロードキャストできるため、有線ケーブルで接続することなく、広範囲に電波を送ることができます。1つのルートアクセスポイントで複数のノードアクセスポイントを設定できます。ルートアクセスポイントは複数台設定することも可能です。
- ネットワークブリッジ: メッシュネットワークをブリッジとして利用し、有線ケーブルなしで、イーサネット ネットワークに接続することもできます。ワイヤレスブリッジをセク性するには、2つ目のイーサネットセグメントをノード アクセスポイントのイーサネットインターフェースに接続します。1つ目のイーサネットセグメントでは、ルート AP が Sophos Central に接続します。
メッシュネットワークの追加と削除
アクセスポイントの詳細ページでメッシュネットワークを追加および削除できます。詳細は、割り当てられた SSIDを参照してください。
制限
メッシュネットワークには、次の制限事項があります。
- メッシュネットワークを設定する場合は、新しいバックホール SSID を作成する必要があります。
- メッシュ導入の初期セットアップ中に、すべてのアクセスポイントを LAN ネットワークに接続する必要があります。
- アクセスポイントに設定できるメッシュ SSID は 1つだけです。
- ルートアクセスポイントを LAN に接続する必要があります。
- メッシュアクセスポイントは同じチャネルに設定する必要があります。自動チャネルを無効にし、バックホール無線を必要なチャネルに手動設定することをお勧めします。
- ルートアクセスポイントは、自動的にテイクオーバー (引き継ぎ) されません。メッシュネットワークへの接続は、起動時に行われます。

