ゴールドイメージの作成と新しいデバイスの複製
ソフォスの保護ソフトウェアからゴールドイメージを作成できます。このプロセスは、Thin インストーラと最新バージョンの Core Agent を使用している場合、Windows コンピュータとサーバーで対応しています。必要なバージョンは次のとおりです。
- Windows 10 以降
- Windows Server 2016 以降
- Thin インストーラ 1.14 以降
- Sophos Core Agent 2022.1.0.78 以降
- Sophos Server Core Agent 2022.1.0.78 以降
VDI (仮想デスクトップインフラストラクチャ) で仮想マシンを使用する場合は、ゴールドイメージから新しい仮想マシンを作成できます。ゴールドイメージは、仮想マシンのテンプレートとして機能します。新しく作成する各仮想マシンの ID が、ゴールドイメージとして使用されるデバイスの ID とは異なるようにする必要があります。
エンドポイントプロテクションやサーバープロテクションからゴールドイメージを作成して、新しい仮想マシンを作成できます。エンドポイントプロテクションやサーバープロテクションをゴールドイメージにインストールし、その単一のゴールドイメージから実行される仮想マシンの各インスタンスが固有の ID を持つようにするには、ここでの手順を実行します。このような仮想マシンは、Sophos Central でデバイスとして登録されます。その後、Sophos Central で管理できます。
制限事項
サーバーロックダウンやアップデートキャッシュ機能のあるサーバーのゴールドイメージを作成することはできません。
この動画では、ゴールドイメージの設定について詳しく説明しています。
イメージの準備
イメージとして使用するデバイスを更新して、希望どおりの OS およびアプリの環境を整えます。
イメージの設定
新しいデバイスに新しいインストールを作成できます。これには、次の手順を実行します。
- ゴールドイメージオプションおよびその他の該当するオプションを使用して、エンドポイントプロテクションまたはサーバープロテクションをインストールします。
-
以下のいずれかのコマンドを実行します:
SophosSetup.exe --goldimage
: タイムアウトモードを使用してイメージをインストールするには、このコマンドを実行します。SophosSetup.exe --goldimage --notificationmode
: 通知モードを使用してイメージをインストールするには、このコマンドを実行します。ゴールドイメージ通知モードの詳細については、ゴールドイメージ通知モードを参照してください。
これは、デバイスがゴールドイメージであることを示し、該当するライセンスオプションすべてをインストールします。
ゴールドイメージを作成する際、ソフォスのインストールのコマンドラインオプションの一部を使用できます。次のオプションを使用できます。
-
選択した製品をゴールドイメージにインストールするには、次を使用します:
--products
例
SophosSetup.exe --goldimage --products=antivirus
によって、ウイルス対策製品のみがインストールされたゴールドイメージが作成されます。 -
複製したデバイスをグループに割り当てるには、次を使用します:
--devicegroup
例
SophosSetup.exe --goldimage --devicegroup=Virtual
によって、すべてのライセンス製品がインストールされたゴールドイメージが作成されます。複製されたデバイスはすべて Sophos Central の「Virtual」というグループに追加されます。
詳細は、インストーラのコマンドラインオプション: Windowsを参照してください。
インストールが完了したら、ゴールドイメージデバイスをオフにできます。
次に、仮想マシンまたはクローンを作成できます。ゴールドイメージを更新するには、デバイスを再起動します。
既存のデバイスをゴールドイメージとして使用
既存のデバイスをゴールドイメージとして使用することもできます。これには、次の手順を実行します。
- 使用するデバイスを参照します。
-
デバイスが適切に設定されていることを確認します。
- OS が最新で、パッチがインストールされていることを確認します。
- エンドポイントプロテクションまたはサーバープロテクションがインストールされていることを確認します。
-
次のコマンドを実行します:
SophosSetup.exe --goldimage
これによって、このデバイスがゴールドイメージとして指定されます。
次に、仮想マシンまたはクローンを作成できます。ゴールドイメージを更新するには、デバイスを再起動します。
仮想マシンがクローンであるかをソフォスが判断する方法
ユーザーが仮想マシンを起動すると、デバイス名の変更を検出することで、新しいクローンが起動されたかどうかが判断されます。名前の変更が検出された場合は、既存のソフォス設定が消去され、Sophos Central Admin に新しいデバイスが登録されます。このクローンは、一意のデバイスとして扱われます。
デバイス名に変更がない場合は、ゴールドイメージ デバイスが起動されたと判断されます。
デフォルトでは、ゴールドイメージ デバイスを起動後、Sophos Central との通信が開始されるまで 2分間待機します。これによって、新しいクローンの ID の変更に予想以上の時間がかかっている場合など、デバイスが重複して作成されることを防止できます。
ID の変更にデフォルトの 2分以上かかる場合は、--goldimagetimeout
オプションを使用してデフォルトを変更してください。
例
タイムアウトを 4分に設定するには、インストールコマンドに次のオプションを追加します。
--goldimagetimeout=240
2分間が経過すると、ゴールドイメージ デバイスと Sophos Central 間との定期的な通信が再開されます。その後、OS、アプリ、エンドポイントプロテクション、またはサーバープロテクションを更新できます。
ID は、ゴールドイメージ デバイスが再起動されるたびにチェックされます。
ゴールドイメージ通知モード
通知モードを使用してゴールドイメージをインストールして作成すると、Sophos Central に登録され、再起動するまで通信が可能になります。再起動すると、次のいずれかの操作を行うまで通信は無効になります。
GoldImageCli.exe activate
を実行します。- Sophos Endpoint Agent で、「バージョン情報」をクリックし、 「アクティブ化して更新する」をクリックします。
次の動作が発生します。
GoldImageCli.exe
は、デバイス名が変更されていない場合、マシンを複製することを許可しません。ゴールドイメージプロセスは、手動で行われた場合にもこれをブロックします。GoldImageCli.exe
は、デバイス名が変更されている場合、マシンのアクティブ化を許可しません。
同期後スクリプトの実行
VMware Horizon でインスタントクローンのプールを作成する場合は、同期後スクリプトを実行できます。このスクリプトは、作成された最終マシンでクローン作成プロセスの最後に実行できます。
同期後スクリプトを実行するには'次の手順に従います
-
「同期後スクリプト名」に、
GoldImageCli.exe
インストーラへのパスを入力します。例
C:\Program Files\Sophos\AutoUpdate\GoldImageCli.exe
-
「同期後スクリプト パラメータ」にコマンド
clone
を入力し ます。
プロセスが完了すると、アクセス可能なマシンのプールが作成されます。すべてが Sophos Central に登録され、正しいエンドポイントの詳細が含まれています。