隔離ダイジェストを作成する

隔離ダイジェストの作成と管理には、3つのプログラムが使われています。pmx-qdigestpmx-qdigest-approve、および pmx-qdigest-expire の 3つです。これらのプログラムは、スケジュールジョブとして自動的に実行されます。スケジュールジョブの推奨設定については、「ダイジェストタスクをスケジュール設定する」をご覧ください。

これらのスケジュールジョブは、以下のタスクを自動的に実行するために使用されます。

  • ダイジェストの作成:pmx-qdigest プログラムが隔離されたメッセージを解析し、隔離ダイジェストを作成します。このプログラムは pmx-qdigest.conf での設定に従って機能します。pmx-qdigest.conf 設定は手動で編集することができ、 Manager の「Quarantine」(隔離) タブにある「Digest Rules」(ダイジェストルール) ページから管理することもできます。 pmx-qdigest は、各設定ユーザーに対して、隔離ディレクトリにあるそのユーザー宛ての全メッセージをリスト化したメールを作成します。
  • エンドユーザーによるメッセージ取り出しリクエスト:ユーザーがダイジェストメールを受け取った場合、そのダイジェストメールに返信することで隔離ディレクトリからメッセージを取り出すことができます。隔離ディレクトリから特定のメッセージを取り出すには、ユーザーは目的のメッセージ ID をクリックして、そのメッセージの ID を含む返信メールを作成する必要があります。ダイジェスト内にリストされているメッセージをすべて取り出す場合は、ユーザーはダイジェストメッセージに返信する必要があります。
  • エンドユーザーの取り出しリクエストの処理:pmx-qdigest-approve プログラムはエンドユーザーからのメッセージ取り出しのリクエストを処理します。エンドユーザーが隔離ディレクトリにある特定のメッセージの配信依頼を行うと、pmx-qdigest-approve がそのメッセージを取り出し、配信キューに追加します。
  • 待機中ダイジェストの有効期限:PureMessage では各隔離ダイジェストの記録を保管しています。エンドユーザーが隔離ディレクトリにある特定のメッセージの配信を依頼すると、pmx-qdigest-approve はそのメッセージの取り出しリクエストをアーカイブされたダイジェスト記録と照らし合わせて確認します。定期的に (デフォルトでは、5日に 1回)、ダイジェストのアーカイブを消去する必要があります。pmx-qdigest-expire プログラムがアーカイブされたダイジェスト記録を消去します。
一部のメールクライアント (Microsoft Outlook など) には、オプションでエンドユーザーによる設定変更が可能なメッセージフィルタリング機能が内蔵されています。このようなフィルタリング機能によって、隔離ダイジェストがエンドユーザーのメールクライアントによってフィルタリングされてしまいます。ユーザーは自分のローカルメールクライアントのフィルタを無効に設定するか、そのフィルタが PureMessage 隔離ダイジェストを除外するように設定を調整できます。ローカルメールクライアントのフィルタ機能の調整方法については、「ローカルのフィルタからダイジェストを除外する」をご覧ください。