カスタムインストール
PureMessage を 2台以上のサーバーにインストールする場合、「Custom Install」(カスタムインストール) オプションを使用します。このオプションは柔軟性が高く、ネットワーク内のサーバーに何台でもサーバ 「ロール」(下記説明) を割り当てることができます。
サーバーロール設定はさまざまに組み合わせることができます。選択したロールを、複数のサーバーへ分散することもできます。たとえば、サーバーを 2台使う設定の場合、最初のサーバーに Centralized Server Manager と Database Server ロールを、また、2台目のサーバーには Mail Filter と Mail Transfer Agent ロールをインストールすることができます。その他の設定シナリオについては、「スタートアップガイド」の「導入計画」のセクションをご覧ください。
選択できるロールは以下です。
CSM (Centralized Server Manager)
Centralized Server Manager ロールでは、PureMessage ネットワークを設定するための主要インターフェースをインストールします。CSM サーバーを最初のサーバーとしてセットアップする必要があります。このロールは通常、Database Server ロールまたは Mail Filter ロールと同じサーバーにインストールします。
Database Server
Database Server ロールでは、DBMS ベースの隔離と共に使用する目的と、PureMessage レポート機能のために、PureMessage データベースをインストールします。Sophos では、Database Server ロールと Mail Filter を同一サーバーにはインストールしないことをお勧めします。複数のサーバーに対する導入を行う場合、確実に PureMessage のリソースを適切に同期させるために、Mail Filter ロールをインストールする前に Database Server ロールをセットアップする必要があります。
EUWI (End User Web Interface) Server/Groups Web Interface Server
EUWI によって、エンドユーザーは隔離メッセージ機能、許可リスト、およびブロックリストの管理が可能になります。小規模の PureMessagePureMessage インストールの場合、このロールは Database Server ロールと一緒に実行できますが、大規模なインストールの場合、これらのロールを複数のマシンに分散させる必要があります。EUWI ロールと共にインストールされる Groups Web Interface ロールでは、グローバル管理者が管理責任をグループ/ドメインやロールに基づいて「グループ」管理者に委任するオプションが与えられます。
Mail Filter
Mail Filter ロールでは、PureMessage Milter をインストールします。このロールは通常、MTA ロールと組み合わせて使用され、メールにウイルスとスパムがないかどうかを検索し、フィルタリングします。大規模なインストールの場合、複数のメールフィルタリングサーバーが必要になる場合があります。
MTA (Mail Transfer Agent)
MTA サーバーロールでは、サードパーティの MTA (mail transfer agent) ソフトウェア (sendmail または Postfix) をインストールします。MTA は SMTP 接続を受信し、PureMessage Mail Filter を経由してメッセージを送信します。MTA ロールは通常、Mail Filter ロールのあるサーバーと同じサーバーにインストールします。複数のサーバーに対する導入の場合、CSM ロールがインストールされているサーバーに MTA ロールも存在する必要があります。
「Custom Install」(カスタムインストール) を実行中に、MTA に sendmail か Postfix のどちらかを選択するように要求されます。PureMessage インストーラは PureMessage ディストリビューションに含まれている PureMessage と sendmail バージョンのみをインストールします。既存の sendmail、Sendmail Switch、または Postfix インストールの設定手順については、「スタートアップガイド」の「外部 Sendmail を設定する」または「外部 Postfix を設定する」をご覧ください。使用するインストールのタイプが不明な場合は、PureMessage FAQ 内の「どのような場合に既存の sendmail または Postfix インストールを使用すべきか ?」をご覧ください。
JSMS (Java System Messaging Server) MTA は PureMessage ディストリビューションの一部ではなく、PureMessage のインストール前にインストールが必要です。JSMS の設定については、pmxchannel.conf のドキュメントをご覧ください。
インストール中に、PureMessage は自動的に PostgreSQL データベースを調整してパフォーマンスを向上させます。調整が正常に完了した場合、PureMessage は確認のメッセージを表示します。ただし、システムの共有メモリの設定によっては、追加の手動の手順が必要な場合があります。
システム設定が推奨範囲にない場合は、PureMessage は必要な調整を試みます。アップデートされた設定は、場合によっては postgresql.conf.recommended という名前のファイルに保存されます。ファイル名を postgresql.conf に変更して、これらの設定を承認できます。システムが共有メモリに対する最低条件を満たしていない場合、エラーメッセージが表示されます。詳細については、ソフォス サポートデータベースの「PureMessage for UNIX: PostgreSQL 7.4 をチューニングする (PureMessage5 以降)」をご覧ください。