パフォーマンスを最適化する

  • 最新バージョン:PureMessage Manager の「Support」(サポート) > 「Available Updates」(使用可能なアップデート) ページに移動し、「Package Repositories」(パッケージリポジトリ) のドロップダウンリストから「Query」(照会) を選択して PureMessage ソフトウェアの最新バージョンを使用していることを確認します。アップグレード可能なパッケージがある場合には、コマンドラインで「pmx-setup」 を実行してアップグレードを実行できます。
  • PureMessage のサービス設定:PureMessage サービス稼動に十分な RAM と CPU が確保されていることを確認します。推奨内容については、「PureMessage for UNIX をインストールする」の「前提条件」セクションにある「メモリおよび CPU の要件」をご覧ください。
  • 並列インタプリタ:フィルタ要求に割り当てる Perl インタプリタの最大数は、pmx.conf ファイルの concurrency_limit 設定で決定されます。最大数に達したときのアクションは、concurrency_limit_action 設定で決定されています。これらのオプションをチューニングすることで、メモリ使用の効率をさらに高めることができます。
  • スパムフィルタによる DNSBL (DNS ブロックリスト) または DNS ルックアップ:スパムフィルタが DNSBL(DNS ブロックリスト)あるいは DNS チェックを実行するよう設定されている場合、PureMessage のパフォーマンスは PureMessage と DNS サーバー間の接続速度に大きく影響を受けます。パフォーマンスを最適化するには、ローカルキャッシュ DNS サーバーをインストールします。ネットワークチェック機能を完全に無効にするには、etc/spam.d/dnsbl.conf 内の enabled を 「no」へ設定します。詳細については、「管理者レファレンス」の「ポリシー設定」セクション内の「スパム対策ルールについて」をご覧ください。
  • IP ブロッキング:MTA レベルまたはポリシーで IP ブロッキングを使用していることを確認します。MTA レベルで IP ブロッキングを使用するのが最も効果的です。これは PureMessage の「Local Services」(ローカルサービス) タブで設定されます。「IP Blocker Service」(IP ブロッカサービス) が実行されていることを確認し、サイドバーにある「MTA IP Blocking」(MTA IP ブロッキング) クリックしてこの機能が有効になっていることを確認します。さらに、動的な IP アドレスを検出する逆引き DNS チェックも有効に設定できます。詳細については、「PureMessage Manager レファレンス」の「MTA の IP ブロッキングを有効または無効にする」をご覧ください。

    また、比較的影響力は小さいながら、ポリシーで IP ブロッキングを使用することはパフォーマンスに重要な影響を与えます。このオプションを使用するには、「IP Blocker service」(IP ブロッカサービス) が実行されていることが必要です。Manager の「Policy」(ポリシー) タブで、テストを「Message is from blocked IP」(ブロックされた IP からのメッセージ) に設定し、アクションが「Stop processing」(処理を停止) であることを確認するようにして主要ルールを追加します。

  • 隔離データベースオプション: PureMessage では PostgreSQL および CDB (共通データベース) の 2つのオプションがあります。PostgreSQL はデフォルトでインストールされており、集中隔離管理および PureMessage レポートが必要になる複数のサーバーへの導入に対して必要となります。CDB データストアはレポートを必要としない単一サーバーシステムで使用可能な Flat-File データベースです。デフォルトデータベースの PostgreSQL から CDB への切り替えについては、FAQ (よくある質問) の「隔離インデックス化データベースの変更方法は ?」をご覧ください。
  • PostgreSQL とカーネルのチューニング:メッセージ量およびサーバー設定によっては、PostgreSQL サーバーのカーネルをチューニングする必要があります。詳細については、ソフォスのサポートデータベースの「PureMessage for UNIX: PostgreSQL 7.4 をチューニングする (PureMessage 5 以降)」および PostgreSQL の文書をご覧ください。
  • その他の推奨事項:
    • PureMessage の 5.2.1 より前のバージョンを元々インストールしていた場合、「スタートアップガイド」の「単一サーバーのアップグレード」 または「複数サーバーのアップグレード」ページの終わりで説明されているように、End User Web Interface (EUWI) を /opt/pmx/etc/enduser/enduser_ui.conf ファイルを直接的に編集する方法で使用していることを確認します。
    • 可能であれば、MTA レベル (最大のパフォーマンス改善) またはポリシー (最大ではないが、パフォーマンスの改善効果あり) でアドレス認証を実行します。
    • 組織のポリシーで許容されるならば、スパム確率が 90% 以上または 99% のみでも該当する値のスパムを破棄するようにします。
    • ソフォスのサポートデータベースに含まれているチューニングガイドで推奨されているように PostgreSQL の設定を行っていることを確認します。
    • sendmail を使用していてスパイクの読み込みに問題がある場合、Postfix への切り替えを検討します。
    • サイズの大きなリストおよびマップは、CDB ベースであることを確認します。
    • ログがローテーション設定になっていることを確認します。