クイックリファレンスガイド
概要
PureMessage はネットワークのゲートウェイでメールメッセージを分析するメールフィルタリングプログラムです。PureMessage は、メールに「spam」(迷惑メール) を示す特徴が含まれていないかを確認し、Sophos Anti-Virus と連動してウイルスがないかどうかについてメッセージを検索します。さらに、メールが組織の通信ポリシーに準拠しているかどうかも確認します。
PureMessage では、主に 3つの手順でメールを処理します。(設定によっては機能が異なることがあります。)
- メールサーバーがメッセージを PureMessage に渡す。メールサーバー (sendmail、Postfix、JSMS) は、メールを PureMessage の Milter サービス経由で PureMessage にメールを渡します。
- PureMessage がメッセージにポリシーフィルターを適用する。ポリシースクリプトには、ウイルス、スパム、またはその他のメッセージの特徴が含まれていないかどうかを確認するテストが含まれています。テストには、テストの戻り値が true となった場合のメッセージの処理方法を決定するアクションも含まれます。使用可能なアクションは以下です。
- 「Delivery」(配信):「Delivery」(配信)アクションによって、メッセージを元の受信者への配信、メッセージの他の受信者への転送、または受信者の追加および削除のいずれかを設定できます。ポリシースクリプトを設定して、件名変更、またはメッセージヘッダの追加など、元のメッセージを変更できます。
- 「Quarantine」(隔離):特定の条件が満たされた場合 (スパム検出ルールの適合数が一定数まで達したなど) に、そのメッセージを隔離するようポリシースクリプトを設定できます。隔離されたメッセージは隔離ディレクトリへコピーされます。オプションで、そのメッセージが隔離されたことを隔離ダイジェストメールで本来の受信者に通知できます。
- 隔離メッセージが管理される。エンドユーザーは、隔離ダイジェストメールに返信するか、EUWI (End User Web Interface) を経由して、必要なメッセージを取り出すことができます。その他のメッセージは、スケジュールされたジョブとしての実行をインストール時にデフォルトで設定されている pmx-qexpire プログラムによって、自動的にアーカイブされるか、隔離ディレクトリから削除されます。
このドキュメントでは、PureMessage の概要を説明します。PureMessage の主要コンポーネントのインストールを紹介し、これらのコンポーネントがどのように動作してネットワークをスパムから保護しているのかを解説します。PureMessage のインストールの詳細については、「PureMessage for UNIX をインストールする」をご覧ください。操作手順および設定手順の詳細については、「PureMessage Manager レファレンス」および「管理者レファレンス」をご覧ください。
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