照合タイプ

Match Type」(照合タイプ) は、ポリシーエンジンがメッセージをリストの内容と比較するときに使用する照合方法です。「Match Type」(照合タイプ) はリストやマップの作成時に設定し、リストやマップを管理するときに変更できます。

以下の照合タイプがあります。

  • 「Exact」(完全一致): このリストまたはマップ内のアイテムは、比較対象のアイテムと完全に一致する必要があります。LDAP ベースのリストやマップを作成する場合は、このオプションのみです。
  • 「Email Globs」(電子メールの Globs): Glob スタイルの電子メールアドレスの一致。使用可能なワイルドカードは以下のとおりです。
    • ? は、「.」を除く 1つの文字と一致します。
    • * は、「.」を除く一連の文字と一致します。
    • ** は、「.」を含む一連の文字と一致します。

    「@」は「*」と「?」の照合から防止されます。リストのエントリが「@」で終わる場合は、照合が最後でアンカーされません。詳細については、「ワイルドカードの使用」セクションの「電子メールアドレスの照合」をご覧ください。

    LDAP ベースのリストを作成する場合は、「Exact」(完全一致) オプションのみです。
  • 「Email Segments」(電子メールのセグメント): この照合タイプは、最も一般的な電子メールアドレスのルックアップを実行する場合には、「電子メールの Globs」照合タイプよりも効率的です。下記に例を示します。
    someuser@sophos.com
    someuser@
    @sophos.com
  • 「Substring」(サブ文字列)(リストのみ): リストのアイテムと、比較対象アイテムとの部分的な一致を許可します。
  • 「Glob」(リストのみ): Glob スタイルの照合。ワイルドカードは「*」(一連の文字と一致) と「?」(1つの文字と一致) です。リテラル文字の「*」、「?」、または「\」は、その文字を「\」でエスケープすると一致させることができます(例「\?」は文字の「?」と一致します)。
  • 「Hostname and IP Masks」(ホスト名と IP マスク) (リストのみ): Glob スタイルのドメインおよび IP4 アドレスの一致。常に大文字と小文字を区別しないで照合されます。IP アドレスの後に「/」と数値が付くと、マスク付き IP4 アドレスとして読み取られます。次の例で、<digits> は 0~255 の範囲の整数、<bits> は 0~32 の範囲の整数を表しています。<mask> は <IP> または <bits> のどちらでも構成できます。エントリの形式は以下のとおりです。
    <ip4address> = <ip> [ "/"<mask>]
    下記に例を示します。192.0.2.0/24
    <ip> = <digits> "."<digits>"."<digits> "."<digits>
    下記に例を示します。192.0.2.0
    リストのエントリが数字で始まらない場合は、glob スタイル文字列と見なされ、ドメイン名と照合されます。使用可能なワイルドカードは以下のとおりです。
    • は、「.」を除く 1つの文字と一致します。
    • * は、「.」を除く一連の文字と一致します。
    • ** は、「.」を含む一連の文字と一致します。
    一致は文字列の終わりに自動的にアンカーされます。先行「@」を使用してアンカーを冒頭にも強制することはできません。リストの項目が「!」で始まる場合は、ネゲートされます。詳細については、「ワイルドカードの使用」セクションの「ホスト名と IP アドレスの照合」をご覧ください。
  • 「Regular Expression」(正規表現) (リストのみ): 正規表現を含めるようにリストを設定できます。リストを新規作成するときに、「正規表現」照合タイプを指定します。指定後、リストの個々のエントリを正規表現として入力します。リスト内で使用される正規表現の前に、スラッシュや大かっこは付けません。また、リストに含まれている正規表現の特殊文字をエスケープする必要はありません。例 :
    .*\.pif
    .*\.doc\.exe
    .*\.pif
    your_details\.zi?
    message\.zip
    message\.zi
    wicked_scr\.scr
    wicked\.scr
    .*\.scr
    patch\.exe
    sobig\.f\.txt

    リストと PureMessage ポリシーで使用される正規表現の詳細については、「正規表現入門」をご覧ください。

  • 「Case Insensitive」(大文字と小文字を区別しない): メッセージに使用されている英字の大文字と小文字の区別を無視する場合は、このチェックボックスを選択します。