例:ユーザーグループからのメッセージをアーカイブする

一部のメールタイプの通信内容に関しては、社内の特定のアドレスまたはアドレスグループが送信元のメッセージをすべてアーカイブして保守することが望ましいことがあります。以下のルールは、指定されたリストのメンバーによって送信されたすべてのメッセージのコピーを作成し、アーカイブのために隔離ディレクトリに送信します(この例ではデフォルトの PureMessage ポリシー設定を使用していることを前提としています)。

PureMessage Manager を使用してユーザーグループからのメッセージをアーカイブするには

  1. まず、アーカイブが必要なユーザーグループのメールアドレスを含んだリストを作成します。
    1. Policy」(ポリシー) タブのサイドバーにある「Lists」(リスト) の横の「New」(新規) をクリックします。「Add List/Map」(リスト/マップを追加) のページが表示されます。
    2. Type」(タイプ) のドロップダウンリストから「List」(リスト) を選択します。
    3. ID」テキストボックスに「lgl」と入力します。
    4. Name」(名前) のテキストボックスに「Legal」と入力します。
    5. Description」(説明) のテキストボックスに、「Email addresses of Legal Department employees」(法務部の従業員のメールアドレス) と入力します。
    6. Match Type」(一致タイプ) で「Exact」(完全一致) を選択します。
    7. Save」(保存) をクリックします。リストへのアイテムの追加が要求されます。「here」(ここ) をクリックして「Edit List」(リストの編集) ページを表示します。
    8. Add Items」(アイテムの追加) のテキストボックスに追加が必要なメールアドレスを入力します。各エントリを別々の行に入力してください。
    9. Add」(追加) をクリックします。メールアドレスは「List Items」(リストアイテム) の下に含まれます。
  2. 次に、「Legal」(法務) リストで指定されたユーザーグループからのメールをアーカイブするポリシーを作成します。
    1. Policy」(ポリシー) タブのサイドバーにある「Policy Rules」(ポリシールール) をクリックして現在のポリシーを表示します。
    2. Policy」(ポリシー) タブのサイドバーにある「Backups」(バックアップ) の横の「Create」(作成) をクリックします。現在のポリシーのバックアップが作成されます。現在の日付と時刻を記録したバックアップエントリがサイドバーの「Backups」(バックアップ) セクションに表示されます。
    3. Policy」(ポリシー) タブで「Mail from internal hosts」(内部ホストからのメール) ルールをクリックします。

      これによって PureMessage ポリシーの「Internal Hosts」(内部ホスト) セクションの下に新しいルールが作成されます。

      1. テストを設定する
        1. add rule」(ルールを追加) (「Execute actions and rules」(アクションおよびルールを実行) の横) をクリックします。これによって PureMessage ポリシーの「Internal Hosts」(内部ホスト) セクションの下に新しいルールが作成されます。
        2. 「(New Rule)」(新しいルール) のテキストを「Archive Messages from Legal」(法務部からのメッセージをアーカイブ) に変更します。
        3. Tests」(テスト) のドロップダウンリストから「Envelope from」(送信者) を選択します。「Is a member of」(~のメンバーである) を演算子として選択して、「Legal」(法務) を使用可能なリストから選択します。
      2. アクションを設定する
        1. add action」(アクションを追加) をクリックします。これによってアクション設定テンプレートが作成されます。
        2. Execute actions and rules」(アクションおよびルールを実行) のドロップダウンリストで、「Copy the message to quarantine」(隔離ディレクトリへメッセージをコピー) を選択します。
        3. 「(Quarantine Reason)」(隔離の理由) の右側にあるテキストボックスに「Legal Archive」と入力します。
        4. 2番目のルールのドロップダウンリストで、「Stop processing」(処理を停止) を選択します。
      3. Save」(保存) をクリックします。

      4. Commit」(確定) リンクをクリックして、使用中のポリシースクリプトをアップデートします。PureMessage によって Milter が古い設定で実行されていることを知らせるメッセージが表示されます。Milter を再起動しないでください (変更をライブに設定せずにテストできるようにするため)。
    4. 新しいポリシーをテストする:Milter が再起動されていないため、元のポリシーが使用されています。このため、新しいポリシーは「ライブ」に設定せずにテストできます。
      1. Policy」(ポリシー) タブのサイドバーにある「Test Current Policy」(現在のポリシーをテストする) をクリックします。
      2. Envelope from」(送信者) のテキストボックスに、「Legal」(法務) リストに追加されたメールアドレスの 1つを入力します。
      3. メッセージのソーステキストボックスで、デフォルトのテキストをテストメッセージのテキストと置き換えます。
      4. Test」(テスト) をクリックします。テストの実行およびテストの結果が表示されます。結果として発生する配信のアクションは、「copy to quarantine」(隔離ディレクトリへコピー) および「keep」(保持) の 2つであることにご注意ください。「Details」(詳細) ウィンドウで、「Archive messages from legal」(法務部からのメッセージをアーカイブ) に対しては「POLICY RULE HIT」(ポリシールールに一致) のエントリおよび「POLICY ACTION」(ポリシーアクション) のエントリがあり、メッセージのコピーが隔離ディレクトリに収容されていることを示していることに注意ください。
        デフォルトでは、メッセージは 7日間隔離ディレクトリに隔離された後、PureMessage によって /opt/pmx/home/archive ディレクトリに移動されます。このアーカイブから不要なメッセージを手動で削除します。ただし、隔離メッセージを管理する際には、アーカイブを目的として隔離ディレクトリにコピーされたメッセージをアーカイブ終了前に削除しないようにご注意ください。
    5. 新しいポリシーで問題ない場合、「Restart now」(今すぐ再起動) をクリックして Milter を再起動し、新しいポリシーをライブに設定します。元のポリシーを復元する場合、バックアップのリンクをクリックして、「OK」をクリックします。

ポリシースクリプト

ポリシースクリプトを手動で編集してユーザーグループからのメッセージをアーカイブするには

if pmx_virus {
    # attr NAME=Allow unscannable messages to pass through
    if pmx_virus_cantscan {
        keep;
        stop;
    }
    reject "One or more viruses were detected in the message.";
    stop;
}
# attr NAME=Archive messages from Legal
elsif envelope :comparator "i;ascii-casemap" :all :memberof ["from"]
                                                            ["Legal"]
{
    pmx_file "Legal Archive";
    stop;
}

コマンドラインからのポリシースクリプト変更の詳細については、ポリシースクリプトのチュートリアルをご覧ください。