リストまたはマップを作成する

リストまたはマップを新規作成する手順は、基本的には同じです。どちらの手順でも PureMessage Manager の同じページとフォームを使用します。

リスト 」は、リスト内に含まれたグループまたはアドレスをテスト/アクションから除外したり、含めたりするためにポリシーで使用されます。たとえば、デフォルトポリシーで、「Whitelisted hosts」(許可リストに含まれるホスト) リストに含まれるアドレスから送信されたメッセージは、スパム検索の対象とはなりません。

「マップ」は、メールのリダイレクトのために 1つのメールアドレスと別のアドレスとの関連付けを行います (「Notifications Address Map」(通知アドレスマップ)と同様)。たとえば、エイリアス電子メールアドレスから受信したメッセージをアドレスマップを使用して、個人の電子メールアドレスにリダイレクトするようにポリシーを設定できます。また、マップはユーザー設定を適用するために使用したり (「Recipient Aliases Map」(受信者のエイリアスマップ) と同様)、カスタムマップの場合にはユーザー定義を適用できます。

PureMessage では LDAP ベースのリストおよびマップの作成はサポートされていますが、これらのリストとマップは読み取り専用であるため、編集するには PureMessage ではなく LDAP ツールを使用する必要があります。

リストまたはアドレスマップを新規作成するには

  1. Policy」(ポリシー) タブのサイドバーで、「Lists」(リスト) の隣にある「New」(新規) をクリックしてリストを新規作成します。または、「Address Maps」(アドレスマップ) の隣にある「New」(新規) をクリックしてアドレスマップを新規作成します。

    Add List/Map」(リスト/マップを追加) ページが表示されます。「List」(リスト) か「Map」(マップ) のどちらかが「Type」(タイプ) ドロップダウンリストに表示されます。どちらが表示されるかは、クリックした「New」(新規) ボタンによって変わってきます。

  2. Create New List/Map」(リスト/マップを新規作成) テーブルで、次の項目を指定します。
    1. 「Type」(タイプ): List」(リスト) と「Map」(マップ) のうち、正しいタイプが選択されていることを確認してください。
    2. 「ID」:リストまたはマップのファイル名として使用する識別子を入力します。
      リストおよびマップは、個別の設定ファイルに格納されます。このテキストボックスに入力する名前が、ファイル名になります。このため、リストまたはマップの目的を説明する名前をファイル名に適切な形式で入力する必要があります。たとえば、「Anti-spam opt-outs」(スパム検出免除) リストには「anti-spam-optouts」(スパム検出免除) という識別子があります。
    3. 「Name」(名前): リストまたはマップの名前を入力します。
      この名前は、「Policy」(ポリシー) タブのサイドバーに表示されます。
    4. 「Description」(説明): リストまたはアドレスマップに関する、適切な説明を入力します。
      この情報は、「Configured Lists」(設定済みリスト) テーブルまたは「Configured Maps」(設定済みマップ) テーブルの「Description」(説明) 列に表示されます。このテーブルは、「Policy」(ポリシー) タブのサイドバーにある「Lists」(リスト) または「Address Maps」(アドレスマップ) セクションの最下部にある「manage」(管理) をクリックすると表示されます。
    5. 「Match Type」(照合タイプ): メッセージフィルタリングで使用する照合法を入力します。これは、ポリシーサービスがメッセージをリストの内容と比較するときに使用されます。

      これらの選択肢の意味の詳細については、「照合タイプ」をご覧ください。

  3. Source」(ソース) セクションで、「Flat file」(フラットファイル) または「LDAP」を選択します。「LDAP」を選択した場合、次の情報も入力する必要があります。
    1. 「LDAP Server」(LDAP サーバー): ユーザーを LDAP 経由で認証するときに接続先となるサーバーの「ホスト名:ポート番号」を指定します。
      フェールオーバー用の LDAP ホストを複数指定するには、複数のホストをセミコロンで区切ったリストを入力します。ポート番号を指定しない場合、デフォルトでポート 389 が使用されます。暗号化された LDAPS 接続を使用するには、「ホスト名:ポート番号」の前に「ldaps://」を付けます。LDAPS 接続の場合、ポート番号を指定しない場合にはポート 636 が使用されます。下記に例を示します。
      localhost:636 ldaps://ldap.mycompany.com
      フェールオーバーとして、「LDAP Server」(LDAP サーバー) テキストボックスに LDAP サーバーを 2 つ以上指定することを強くお勧めします。そのためには、URL をセミコロンで区切ります。下記に例を示します。
      ldap://myhost1:389;ldap://myhost2:389;ldap://myhost3:389
    2. 「DN for binding to LDAP server」(LDAP サーバーにバインドするための識別名): LDAP サーバーに接続するための識別名 (DN) を指定します。これによって、システムが認証しようとしているユーザーの識別名を照会できるようになります。このテキストボックスでは、変数置換がサポートされます。
    3. 「Password for binding to LDAP server」(LDAP サーバーにバインドするためのパスワード): LDAP サーバーに接続するためのパスワードを指定します。それは、システムが認証しようとしているユーザーの識別名 (DN) を照会するためです。この DN とパスワードに付与する権利は最小限にとどめるべきですが、ユーザーが入力したユーザー名または ID に基づいて照会を実行して、ユーザーの DN を取得できるようにする必要はあります。
      LDAP ベースのリストまたはマップの追加時に入力されたパスワードは、etc/maps.conf または etc/lists.conf のどちらかのプレーンテキストファイルに表示されます。このため、権限がユーザーとパスワードの認証に限定された LDAP アカウント用のパスワードを使用することをお勧めします。
    4. 「Base DN for matching」(照合用のベース DN): 最上位にある LDAP ディレクトリノードを指定します。この下で検索が実行され、ユーザーの DN が取得されます。このテキストボックスでは、変数置換がサポートされます。
    5. 「Filter to match list/map」(リスト/マップを照合するためにフィルタリング): LDAP または Active Directory の検索文字列を指定します。このテキストボックスでは、変数置換がサポートされます。1 件の電子メールアドレスを照合するには、%s 変数を使用します。%u を使用してアドレスの @ 記号の左側だけを照合したり、%d を使用して @ 記号の右側だけを照合したりすることもできます。
    6. 「Map attribute」(マップ属性): マップを新規作成するときに、「map to」(マップ先) 値をここに入力します。たとえば、ユーザー ID を電子メールアドレスに変換する場合、マップ属性を「mail」(電子メール) に設定できます。
  4. 必要な情報の設定がすべて完了したら、「Save」(保存) をクリックしてリストまたはマップを追加します。