コンテンツにスキップ

トラブルシューティング

HA の問題をトラブルシューティングする方法について説明します。

ログビューアを使用するには

ログビューアを使用して HA のログを表示できます。HA のログは、「システム」モジュールに表示されます。フィルタの「ログのコンポーネント」を「HA」に選択して絞り込み表示することができます。

HA のログは、ログビューアに以下のように表示されます。

ログビューアのエントリ

SSH から未加工のログファイルを参照するには

Advanced Shell から、/log ディレクトリにある HA のログファイルを参照できます。SSH からログファイルにアクセスするには、以下の手順に従います。

  1. 管理者アカウントを使用してプライマリデバイスの CLI コンソールにログオンします。
  2. 次のオプションを選択します「5.デバイス管理」。
  3. 次のオプションを選択します「3.Advanced Shell」。
  4. 次のように入力します: cd /log
  5. 「Enter」を押します。
  6. ログのリストを表示するには、次のように入力します: ls
  7. ログを表示するには、次のように入力します: cat LOGFILENAME

HA に関するログファイルは、以下の 4つです。

ログファイル 説明
msync.log HA 同期サービス
ctsyncd.log Conntrack 同期サービス
applog.log HA の設定とステータスに関する更新情報
csc.log すべてのサービスを管理する Central サービス
専用ポートのエラー

専用ポートまたはケーブルで障害が発生すると、両方のデバイスがスタンドアロンのプライマリデバイスになり、ネットワークスイッチに GARP (Gratuitous ARP リクエスト) を送信して、仮想 MAC アドレス (VMAC) の所有権を取得します。これにより、ルーティングに関する問題が発生する可能性があります。

ここでは、デバイスの 1つをシャットダウンし、リンクを修復する例について説明します (インターフェース自体の問題ではないとします)。シャットダウンしたデバイスを起動すると、そのデバイスはプライマリデバイスを検出して、補助デバイスの役割を受け持ちます。

以下のログファイルは、専用リンクがオフラインになったときのステータスの変化を示しています。

プライマリデバイスのログの例:

プライマリデバイスに表示された、専用ポートのエラーログ

補助デバイスのログの例:

補助デバイスに表示された、専用ポートのエラーログ

インターフェースまたはケーブルのエラー

インターフェースまたはケーブルが原因でフェールオーバーが発生しているのかどうかを確認するには、CLI の Advanced Shell で以下のように dmesg コマンドを使用して、ポートのステータスを確認します。

CLI で次のコマンドを入力します: dmesg | grep PortE

ポートがリンクアップとリンクダウンを繰り返す場合は、接続の両側で速度と二重通信の設定を確認・修正してください。

また、次の操作も実行できます。

  • ifconfig または show network interfaces コマンドを使用して、インターフェース上でパケットの破棄、エラー、干渉が発生しているかどうかを確認します。これらのコマンドについて詳しくは、CLI ガイドをご覧ください。
  • ケーブルを交換してみます。
1U XGS シリーズのファイアウォールで FleXi ポートを HA 専用リンクとして使用すると、HA を確立できない

この問題は、1U デバイスで Flexi ポートを HA 専用リンクとして使用している場合にのみ発生します。1つ目のデバイスが更新されて再起動すると、FleXi ポートのインターフェース速度は自動ネゴシエーションに設定されません。もう 1つのデバイスでは、インターフェース速度が引き続き自動ネゴシエーションのままなので、HA が確立されません。

この問題を解決するには、以下の手順を実行します。

  1. 両方のデバイスで、「ネットワーク > インターフェース」に移動します。
  2. Flexi Port インターフェースをクリックし、「詳細設定」に移動します。
  3. Flexiポートの「インターフェース速度」を「自動ネゴシエーション」に設定します。

または、固定ポートを HA 専用ポートとして設定することもできます。