ツール
統計情報を表示して、接続やネットワークの問題を診断したり、ネットワーク通信をテストしたりできます。たとえば、パケット損失や、接続の不具合、ネットワーク内の不一致などの問題のトラブルシューティングを行えます。
ポップアウトツール
ログビューア
ログビューアには、デフォルトでファイアウォールのログが表示されます。別のブラウザウィンドウが開き、フル画面に表示されます。詳細は、ログビューアを参照してください。
ポリシーテスター
ルールまたはポリシーの編集前後にポリシーをテストして、適用された処理を確認できます。ポリシーテスターは、別のブラウザウィンドウで開きます。ポリシーテスターを参照してください。
Ping
Ping は IP (Internet Protocol) ネットワーク上のホスト到達性のテストや、元のホストから宛先コンピュータに送信されたメッセージのラウンドトリップタイムの測定に使用される、最も一般的なネットワーク管理者ユーティリティです。
Ping は ICMP エコーリクエストを送信して、他のホストへの接続をテストします。出力には、応答があったかどうか、パケットが転送・受信されたかどうか、パケット損失、ラウンドトリップタイムが表示されます。ホストが応答しない場合は、パケット損失が 100% と表示されます。
指定できる項目は以下のとおりです。
設定 | 説明 |
---|---|
IP アドレス/ホスト名 | Ping 対象の IP アドレス (IPv4/IPv6) または完全修飾ドメイン名を指定します。 |
IP ファミリー | IPバージョン (IPv4 または IPv6) を選択します。 |
インターフェース | ICMP エコーの要求を送信するインターフェースを選択します。 |
サイズ | Ping パケットのサイズ (バイト) を指定します。 デフォルト: 32バイト サイズの範囲: 1~65507 |
Traceroute
送信元システムから宛先システムへのパケットパスをトレースできます。出力には、送信元システムから宛先システムへのデータパケットが経由した全ルーター、最大ホップ、パケットが戻るまでに要した合計時間 (ミリ秒) が表示されます。
WebAdmin から Traceroute ツールを実行する
- Web 管理コンソールにサインインします。
- 「診断 > ツール」に移動します。
-
「Traceroute」セクションに必要な情報を入力します。指定できる項目は以下のとおりです。
設定 説明 IP アドレス/ホスト名 IP アドレス (IPv4/IPv6) または完全修飾ドメイン名を指定します。 IP バージョン IPバージョン (IPv4 または IPv6) を選択します。 インターフェース リクエストを送信するインターフェースを選択します。 -
「Traceroute」をクリックすると、デバイスと指定 IP アドレス間のルート情報が表示されます。
CLI から Traceroute ツールを実行する
- Web 管理コンソールにサインインします。
- 「管理 > コンソール」に移動し、Enter キーを押します。
- パスワードを入力してください。
- 次の順に選択します。「4.Device Console」を選択して、Enter キーを押します。
-
以下のいずれかのコマンドを実行します。Traceroute を参照してください。
- IPv4:
traceroute <IPv4 ADDRESS>
- IPv6:
traceroute6 <IPv6 ADDRESS>
- IPv4:
名前参照
名前参照とは、ドメイン名または IP アドレスに関する情報をドメイン名サービスに問い合わせる仕組みです。ドメイン名クエリパケットを構成された DNS (Domain Name System) に送信します。ドメイン名を入力するとその IP アドレスが、IP アドレスを入力するとそのドメイン名が返されます。
指定できる項目は以下のとおりです。
設定 | 説明 |
---|---|
IP アドレス/ホスト名 | IP アドレス (IPv4/IPv6) または完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。 |
DNS サーバー IP | クエリの送信先の DNS サーバーを選択します。 「すべての構成済みサーバーを使用して参照」を選択して、デバイス内で構成された利用可能なすべての DNS サーバーを表示します。このオプションを選択すると、各 DNS サーバーによるクエリ解決の所要時間についての情報も提供されます。各サーバーの応答時間に基づいて、DNS サーバーの優先順位を決定できます。 |
ルート参照
ルーティング可能なネットワークにおいて、トラフィックがルーティングされるインターフェースを調べたい場合は、ルート参照を使用できます。そのためには、IP アドレス (IPv4 または IPv6) を入力します。
統合型トラブルシューティングレポート (CTR)
システムの問題が発生したときに、トラブルシューティングに役立つ統合型トラブルシューティングレポート (CTR) を生成できます。これには、システムの現在のステータスファイルとログファイルが含まれます。このファイルには、システム上で現在実行されている全処理のリストやリソースの使用状況などが、暗号化された形式で含まれています。
ファイル名は以下のようになります: CTR_<APPKEY>__<MM_DD_YY>_<HH_MM_SS>
- 「
APPKEY
」の部分は、レポートが生成されるデバイスのデバイスキーを示しています。 - 「
MM_DD_YY
」はレポートが生成された日付 (月 日 年) です。 - 「
HH_MM_SS
」はレポートが生成された時刻 (時 分 秒) です。
サブシステムのデバッグモードをオンにして、トラブルシューティングの詳細ログを取得できます。
影響を受けるサブシステム | 関連する問題 |
---|---|
Access-Server | ユーザー認証。 |
Bwm | Quality of Service (QoS) または帯域幅管理。 |
CSC | Web 管理コンソールが応答しなくなります。 |
IPSEngine | アプリケーションフィルタまたは侵入防止システム (IPS)。 |
LoggingDaemon | イベントログやグラフのログサービス。 |
MTA | メール転送エージェント (MTA)。 |
Msyncd | 冗長化 (HA)。 |
POPIMAPDaemon | POP、IMAP、FTP (ファイアウォールルールでスキャンがオンになっている場合)。 |
Pktcapd | Web 管理コンソールのパケットキャプチャ。 |
SMTPD | SMTP 経由のスパム対策、ウイルス対策、メール通信 (ファイアウォールルールでスキャンをオンにした場合)。 |
SSLVPN | SSL VPN Web およびアプリケーション (クライアントレスブックマーク)、トンネルアクセスの作成。 |
SSLVPN-RPD | SSL VPN トンネルアクセスモードが UDP プロトコルで設定されている場合に使用。 |
WebProxy | Web プロキシ。たとえば、Web ポリシーですべて許可されており、マルウェアも検出されないにもかかわらず、アクセスできない Web サイトなど。 |
CTR では以下の設定を指定できます。
設定 | 説明 |
---|---|
次の CTR を生成: | 生成する CTR の種類を指定します。 システムのスナップショット: スナップショットを生成し、システムの問題を表示します。 ログファイル: ログファイルを生成します。 |
理由 | CTR を生成する理由を指定します。 |
ログファイルを指定した場合は、以下のログファイルが収集されます。
syslog.log
postgres.log
reportdb.log
applog.log
また、その他のすべてのログファイルの末尾から 1,000行が収集されます。
注
*.log.0
ファイルは収集されません。
CTR の生成
CTR を生成してサポートチームに送信し、問題の診断やトラブルシューティングを行ってもらうことができます。
-
次のようにデバッグモードをオンにします。
デフォルトではすべてのサブシステムに対してデバッグモードがオフになっています。ログファイルを生成する前に、サブシステムのデバッグモードをオンにしてください。
警告
デバッグがオンになっていると、デバッグファイルのサイズが増加します。ディスク領域の消費を避けるため、トラブルシューティングが完了したら CLI で次のコマンドを入力して、デバッグをオフにします。
system diagnostics subsystems <subsystem name> debug off
注
システムのスナップショットのみを生成したい場合は、デバッグモードをオンにする必要はありません。
- CLI にサインインし、4 と入力してデバイスコンソールを選択します。
-
次のコマンドを実行します。
構文:
system diagnostics subsystems <subsystem> debug on
例:
system diagnostics subsystems WebProxy debug on
注
CSC
では、次のコマンドを実行します。system diagnostics subsystems CSC debug
-
(任意) ログを消去します。
問題の分析に履歴ログが必要ない場合は、消去することをお勧めします。詳細は、手動消去を参照してください。
次のコマンドを実行します。
構文:
system diagnostics subsystems <subsystem> purge-log
例:
system diagnostics subsystems WebProxy purge-log
-
(任意) CTR のログの行数を設定します。
CTR に含める行数を 250~10000 の範囲で指定できます。デフォルトは 1000 です。診断を参照してください。
次のコマンドを実行します。
構文:
system diagnostics ctr-log-lines <value>
例:
system diagnostics ctr-log-lines 1000
注
CTR-log-lines
は、CTR に含まれる行数にのみ影響します。 -
レポートが必要な問題を再現します。
- Web 管理コンソールにサインインします。
- 「診断 > ツール」に移動します。
- 「統合型トラブルシューティングレポート」で、「システムのスナップショット」と「ログファイル」を選択します。
- CTR を生成する理由を入力します。
- 「生成」をクリックします。
- 「ダウンロード」をクリックします。
-
次のようにデバッグモードをオフにします。
- CLI にサインインし、4 と入力してデバイスコンソールを選択します。
-
次のコマンドを実行します。
構文:
system diagnostics subsystems <subsystem> debug off
例:
system diagnostics subsystems WebProxy debug off
注
CSC
では、次のコマンドを実行します。system diagnostics subsystems CSC debug
-
CTR をメールまたはFTP 経由でサポートチームに送信します。FTP クライアントを使用して Sophos FTP サーバーに接続する手順をご覧ください。
その他のリソース