WAN リンク負荷分散と永続セッション
複数の WAN リンクがある場合は、各リンクに重みを割り当て、セッションの負荷分散を行うことができます。また、永続セッションを指定して、永続因子に基づいてトラフィックをルーティングできます。
現在の設定を確認するには、CLI に移動し、「4」の「デバイスコンソール」を選択して、以下の CLI コマンドを入力します。
show routing wan-load-balancing
重み付きラウンドロビン
ゲートウェイ間の負荷分散は、セッションの個数に基づいて行われます。各セッションで送信されるデータ量は、考慮されません。
2つのゲートウェイ (gw0
と gw1
) があり、それぞれの重みを 2 と 1 に設定したとします。この場合、最初の 2つのセッションは gw0
に、3つ目のセッションは gw1
に、4つ目のセッションは再び gw0
に割り当てられます。
重み付きラウンドロビン方式を使用するには、以下の手順に従います。
- 「ネットワーク > WAN リンクマネージャ」に移動し、ゲートウェイを 1つずつ選択して、重みを入力します。
- CLI に移動し、重み付き負荷分散を IPv4、IPv6、またはその両方に設定します。
例
set routing wan-load-balancing weighted-round-robin ip-family ipv4
この場合、指定の重みに基づき、すべての IPv4 ゲートウェイにセッションがルーティングされるようになります。
永続セッション
負荷分散において、永続セッションを指定すると、永続因子に基づいてハッシュが実行され、モジュロ演算を用いてゲートウェイが決定されるようになります。
永続セッションでは、(指定の永続因子に対して) マッピングされたパラメータに基づき、トラフィックが常に同じゲートウェイにルーティングされるようになります。たとえば、永続因子を、送信元の IP アドレスに設定したとしましょう。10.10.10.1
からトラフィックを受信し、永続因子および重みの計算がゲートウェイ gw2
を指し示している場合、この IP アドレスからの全セッションが gw2
にルーティングされるようになります。
ヒント
負荷分散を優先する場合は、永続セッションを使用しないことをお勧めします。
CLI で、以下のいずれかの永続因子を指定できます。
- 送信元 IP アドレス
- 宛先 IP アドレス
- 送信元 IP アドレスおよび宛先 IP アドレス
- 接続 (送信元 IP アドレスおよびポート、宛先 IP アドレスおよびポート、プロトコル)
永続セッションは、IPv4、IPv6、およびその両方で設定できます。
例
set routing wan-load-balancing session-persistence source-only ip-family ipv4
その他のリソース