MDR 脅威フィード
Sophos MDR (Managed Detection and Response) サービスはファイアウォールと統合されています。Sophos MDR のアナリストは、悪意のあるサーバーに関連するネットワークトラフィックに基づいて、MDR 脅威フィードをリアルタイムでプッシュします。
ファイアウォールは、MDR 脅威フィードにリストされている IPv4 アドレス、ドメイン、および URL に基づいてトラフィックを自動的にブロックします。このアクションでは、脅威フィード用に他のルールやポリシーの設定は不要です。
Sophos MDR とファイアウォールの動作の様子を以下の図に示します。
動画
MDR 脅威フィードの概要については、以下の動画をご覧ください。
セキュリティハートビート
セキュリティハートビートの状態に基づき Synchronized Security の対応が行われるのと同様の仕組みで、MDR 脅威フィードに基づいてファイアウォールルールの適用などの自動対応が行われます。
ファイアウォールは、赤いセキュリティハートビートに基づき、侵害された (悪意のあるサーバーと通信しようとしている) 可能性のある管理対象エンドポイントを自動的に識別します。そして、感染の痕跡 (IoC) にアクセスしたホスト、ユーザー、プロセスなどの詳細情報を照会します。
さらに、ラテラルムーブメントを防止するため、正常に管理されているすべてのエンドポイントに対して、LAN 上に侵害されたホストがあることを通知し、そのホストからのトラフィックをブロックします。
詳細は、Security Heartbeat の概要を参照してください。
注
ホスト、ユーザー、プロセスなどの詳細情報は、「アクション」が「ログしてドロップ」または「ブロック」の場合にのみ表示されます。
要件
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次のライセンスが必要です。
- Sophos Firewall:Xstream 保護バンドル
- Sophos Central: Sophos MDR
- Endpoint Protection: Sophos Intercept X (Synchronized Security を使用する場合)。
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ファイアウォールの Sophos Central ページに移動し、ファイアウォールを Sophos Central に登録します。
- Sophos MDR を設定します。MDR のセットアップを参照してください。
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Synchronized Security を使用するには、Sophos Central で次の手順を実行します。
- Endpoint Protection を設定するには、作業の開始を参照してください。
- ラテラルムーブメント対策を実装するには、ネットワーク接続の拒否を参照してください。
ファイアウォールで MDR を設定する
MDR 脅威フィードをオンにして、ファイアウォールでログと除外項目を設定できます。
MDR 脅威フィードを設定する
- MDR アナリストの MDR 脅威フィードをオンにして、脅威フィードをファイアウォールにリアルタイムでプッシュします。
-
以下のいずれかを選択します。
- ログのみ: 脅威のログのみを行います。
- ログしてドロップ: 脅威をログして、ブロックします。
-
「適用」をクリックします。
ログの設定を定義する
ログの設定を行うには、次の手順を実行します。
- 「アクティブな脅威対応 > MDR 脅威フィード」に移動します。
-
「設定の変更」をクリックします。
「システムサービス > ログ設定」が開きます。
-
「ログ設定」で、「MDR と Sophos X-Ops の脅威フィード」の以下のレポートが選択されていることを確認します。
- ローカルレポート
-
Central レポート。
注
このオプションが表示されない場合は、Sophos Central にアクセスし、「Sophos Central にレポートとログを送信する」を選択します。
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「適用」をクリックします。
脅威をブロックするファイアウォールモジュール
ファイアウォールは、次のモジュールで脅威をブロックします。
悪質なトラフィック | トラフィックの種類 | モジュール |
---|---|---|
IP アドレス | 宛先/送信元 が IPv4 アドレスのトラフィック。 | ファイアウォール |
ドメインと URL | ファイアウォールが DNS サーバーとして動作するときの DNS リクエスト。 | DNS |
他のサーバーへの DNS リクエスト。 | IPS | |
暗号化および復号化された HTTPS。 | IPS (DPI エンジンの場合。SSL/TLS インスペクションルールを使用) Web (Web プロキシの場合) |
除外とログ
- ホスト、ネットワーク、IP アドレス、ドメイン、URL をチェック対象から除外するには、「脅威の除外を追加」をクリックします。詳細は、脅威の除外を追加を参照してください。
- ログビューアでアクティブな脅威対応のログに移動するには、「ログ」をクリックします。
ログの使用方法
- ログビューアに移動し、「アクティブな脅威対応」を選択して、ブロックされた脅威を確認します。
- Synchronized Security を使用している場合は、IoC にアクセスしたユーザー、ホスト、プロセスなどの詳細情報を参照できます。詳細は、ログを参照してください。
- 脅威フィードについて MDR アナリストに問い合わせるには、ログで監査 ID を見つけます。フィードを識別するために ID が必要となります。
インポート、エクスポート、API
次の MDR 脅威フィードの設定をインポート、エクスポート、または API で操作することはできません。
- 脅威フィードのオン/オフを切り替える。
- アクション
MDR 脅威フィードは、Sophos Central で管理するファイアウォールごとに設定する必要があります。新しいファイアウォールグループの初期設定で、Sophos Central で「既存の設定のインポート」を使って MDR 脅威フィードの設定をインポートすることはできません。現在、この設定は Sophos Central のデフォルト設定の一部ではありません。
脅威の除外設定は、インポート、エクスポート、または API で操作できます。ファイアウォールをファイアウォールグループに追加すると、Sophos Central におけるファイアウォールグループの脅威の除外設定が同期されます。これらを手動で設定する必要はありません。