National Essential Security Certification (LINCE)
LINCE は暗号モジュールのセキュリティ要件を定義したスペインの公的規格です。
注
SFOS 20.0 MR1 および MR2 は LINCE 認定を受けています。
LINCE 準拠アルゴリズム
LINCE 準拠のファイアウォールでは、VPN の設定に以下のアルゴリズムを使用できます。
- 鍵交換方式: diffie-hellman-group14-sha256、diffie-hellman-group16-sha512、diffie-hellman-group18-sha512、ecdh-sha2-nistp256、ecdh-sha2-nistp384、ecdh-sha2-nistp521
- 暗号化: aes128-gcm@openssh.com、aes256-gcm@openssh.com
- 公開鍵認証: hmac-sha2-256、hmac-sha2-512
- サーバーホストの鍵アルゴリズム: rsa-sha2-512、rsa-sha2-256、ecdsa-sha2-nistp256、ecdsa-sha2-nistp384、ecdsa-sha2-nistp521
LINCE をオンにする方法
LINCE モードをオンにするには、コマンドラインインターフェース (CLI) に移動し、以下のコマンドを入力します。
system certification lince enable
警告
SSH サービスが再起動し、既存の SSH 接続が切断されます。公開鍵認証を使用する場合は、鍵ペアが LINCE 準拠のアルゴリズムを使用していることを確認してください。詳細は、LINCE 準拠アルゴリズムを参照してください。
冗長化 (HA) を導入する場合は、最初に LINCE モードをオンにしてから、HA を有効にしてください。
LINCE をオンにしたときのバックアップと復元
LINCE をオンまたはオフにしてバックアップを作成し、互換性のあるファイアウォールのバージョンに復元できます。以下の表に、設定を復元したときの LINCE モードの状態を示します。
バックアップの種類 | LINCE をサポートするファイアウォールバージョンへの復元 | LINCE をサポートしていないファイアウォールバージョンへの復元 |
---|---|---|
LINCE がオン | LINCE はオンになります HA 環境の場合、両方の HA ノードでオンになります。 | LINCE は使用できません |
LINCE がオフ | LINCE はオフになります HA 環境の場合、両方の HA ノードでオフになります。 | LINCE は使用できません |
LINCE をオンにしたときのファームウェアアップグレード
ファームウェアを移行またはアップグレードしてから LINCE をオンに切り替えた場合、LINCE をオンに切り替える前の設定にロールバック可能です。