DHCP ブートオプションの設定
Sophos Firewall を DHCP サーバーとして使用するときに、ブート設定情報を DHCP クライアントに提供するように設定できます。
はじめに
DHCP オプションを使って、DHCP クライアントに設定情報を提供できます。具体的には、DHCP メッセージのオプションフィールドにデータ項目およびタグを指定することで、設定パラメータやその他の制御情報を伝えることができます。これらのデータ項目は、DHCP クライアントのベンダーが指定するオプションに対応しています。
Sophos Firewall は、指定の DHCP オプションすべて (1~255) をサポートしています。オプションの全リストについては、DHCP オプションを参照してください。Sophos Firewall は、以下の規格をサポートしています。
- RFC 2131: DHCP オプションと BOOTP ベンダー拡張
- RFC 2132: Dynamic Host Configuration Protocol (ダイナミックホスト設定プロトコル)
概要
この例では、Sophos Firewall が DHCP クライアントにブート情報を配布するように設定する方法を示します。これにより、PXE クライアントに TFTP サーバーの IP アドレスと、ブート情報ファイルのパスが提供されます。ネットワーク情報は以下のとおりです。
- Sophos Firewall DHCP サーバーインターフェース:
192.168.10.1
- TFTP サーバー:
192.168.10.3
- ブートファイルの場所:
boot.ipxe
- DHCP クライアント:
192.168.10.55
~192.168.10.254
DHCP サーバーの設定
Sophos Firewall を DHCP サーバーとして設定し、DHCP クライアントにリースする IP アドレス、DNS設定、ブートオプションを指定します。以下の手順に従ってください。
注
ここに記載されていない項目については、デフォルト値を使用してください。
- 「ネットワーク > DHCP > サーバー」に移動します。
- 「追加」をクリックします。
-
「全般設定」で、以下のように入力します。
設定 値 名前 DHCP_boot_options インターフェース Port2 - 192.168.10.1 ダイナミック IP リース 開始 IP: 192.168.10.55
終了 IP:192.168.10.254
次に例を示します。
-
「DNS サーバー」で、「デバイスの DNS 設定を使用」を選択します。
-
「ブートオプション」で、以下のように入力します。
設定 値 ネクストサーバー 192.168.10.3 ブートファイル boot.ipxe 次に例を示します。
注
20.0 以前のバージョンでは、上記の操作を行うことで、DHCP オプション 66 と 67 が設定されます。20.0 MR1 以降のバージョンでは、ここで指定したブートサーバーおよびファイルは、別の DHCP ヘッダーとして設定されます。DHCP オプション 66 と 67 は、「DHCP オプション」で設定できます。
20.0 MR1 以降のバージョンに移行した場合、「ネクストサーバー」と「ブートファイル」の設定は、「ブートオプション」および「DHCP オプション」の 66、67 の両方で維持されます。
-
「保存」をクリックします。
これで、DHCP クライアントが Sophos Firewall から DHCP 設定の一環として TFTP サーバーおよびブートファイル情報を受信するようになります。PXE クライアントは、この情報に基づいて TFTP サーバーを検索し、ブートファイルをダウンロードします。
詳細情報