ポート転送ルールの設定
ポートに基づき、ポート転送ルールを作成すると、着信 SMTP および SMTPS トラフィックをメールサーバーに転送することができます。
ネットワーク図
ポート 25 および 587 を使用する SMTP および SMTPS トラフィックを DMZ 内のメールサーバーに転送する例を示します。
IP アドレスは以下のとおりです。
- メールサーバーのパブリック IP アドレス: 203.0.113.1 (
MailServers_PublicIP
) - メールサーバーの内部 IP アドレス: 10.145.15.41、10.145.15.42 (
MailServers_IPRange
)
以下のルールと設定を構成する必要があります。
- 宛先 NAT (DNAT) ルール: 外部ソースからのトラフィックを内部メールサーバーに変換します。
- (任意) ループバック NAT ルール: 内部送信元から内部メールサーバーへのトラフィックを変換します。
- 再帰 NAT ルール: サーバーからの発信トラフィックを変換します。
- ファイアウォールルール: 受信および送信メールサーバートラフィックを許可します。
ポート転送を使用した NAT ルールの設定
メールサーバーへの SMTP および SMTPS トラフィックを転送するときは、以下を実行します。
- 「ルールとポリシー > NAT ルール」に移動し、IPv4 を選択します。
- 「NAT ルールの追加 > 新しい NAT ルール」をクリックします。
- ルール名とルールの位置を指定します。
- 「変換前の宛先」を
MailServers_PublicIP
に設定します。 -
「変換後の宛先」を IP ホスト (
MailServers_IPRange
) に設定します。この例では、ネットワーク図に示されているメールサーバーの IP 範囲で IP ホストが設定されています。
-
「変換前のサービス」を「SMTP(s)」に設定します。
サービスのデフォルトの宛先ポートは、ファイアウォール上の 25 および 587 です。
-
「変換後のサービス」を「変換前」に設定します。
-
(任意) 内部メールユーザーから内部メールサーバーへのトラフィックを変換するには、「ループバックルールの作成」を選択します。
- メールサーバーからの送信トラフィックを変換する送信元 NAT ルールを作成するには、「再帰ルールの作成」を選択します。
- 「負荷分散方式」を「ラウンドロビン」に設定します。
-
「保存」をクリックします。
着信トラフィックのファイアウォールルールの設定
内部ソースおよび外部ソースからメールサーバーへの受信トラフィックを許可するファイアウォールルールを構成します。
- 「ルールとポリシー > ファイアウォールルール」に移動し、「IPv4」を選択します。
- 「ファイアウォールルールの追加」をクリックして、「新しいファイアウォールルール」をクリックします。
-
「送信元ゾーン」を、「LAN」と「WAN」に設定します。
この設定では、内部ソースおよび外部ソースからのトラフィックが許可されます。
-
「宛先ゾーン」を「DMZ」に設定します。
この例では、メールサーバーは DMZ 内にあります。
-
「送信元ネットワークとデバイス」を「任意」に設定します。
- 「宛先ネットワーク」を
MailServers_PublicIP
に設定します。 - 「サービス」を「SMTP(s)」に設定します。
-
「保存」をクリックします。
送信トラフィックのファイアウォールルールの設定
メールサーバから内部ソースおよび外部ソースへの送信トラフィックを許可するようにファイアウォールルールを設定します。