Syslog サーバーへの安全な接続の設定
外部証明書を使用して、Sophos Firewall から Syslog サーバーに TLS 暗号化したログを送信できます。Sophos Firewall のデフォルトの証明機関 (CA) を使用する必要があります。
はじめに
前提条件: Syslog サーバーとの TLS 接続を確立するには、Syslog サーバーで TLS 暗号化をオンにする必要があります。
この例では、以下を使用します。
- Syslog サーバー: syslog-ng
- クライアント: Sophos Firewall
- 外部証明書 (ExternalCertificate.pem)、外部鍵 (ExternalPrivateKey.key)、外部 CA (ExternalCA.pem)。これらの生成には、サードパーティの CA を使用します。
- Sophos Firewall のデフォルトの CA 証明書 (default.pem)。
設定手順は以下のとおりです。
- Sophos Firewall のデフォルトの CA の属性と詳細を指定します。
- デフォルトの CA 証明書および外部の CA 証明書、外部証明書、および外部鍵を Syslog サーバーにコピーします。
- Sophos Firewall で、Syslog サーバーを追加します。
- Syslog サーバーに送信するログのモジュールを選択します。
Sophos Firewall のデフォルトの CA の属性を設定する
CA 証明書を取得するには、デフォルトの CA の属性を指定し、ファイルをダウンロードします。
-
「証明書 > 証明機関」に移動し、「既定」(デフォルトの CA) をクリックします。
この CA の名前は変更できません。
-
以下の属性を変更できます。
名前 説明 国名 デバイスを導入する国。 状態 都道府県。 地域名 都市名。 組織名 証明書所有者の名前。例: Sophos Group 組織単位名 証明書の割り当て先の部門名。例: マーケティング 一般名 (CN) 共通名または FQDN 。例: marketing.sophos.com メールアドレス 担当者のメールアドレス。 秘密鍵のパスワード CA のパスワードが設定されている場合は、ここで変更できます。 鍵の種類 次のオプションから選択します。
- RSA
- 楕円曲線暗号
鍵の長さ キーの種類をに設定した場合はRSA、キーの長さを選択します。鍵の長さは、鍵の生成に使用するビット数となります。
鍵のサイズが大きいほうが安全ですが、暗号化と暗号解除に時間がかかります。曲線名 キーの種類をに設定した場合は楕円曲線暗号、曲線名を選択します。 セキュアハッシュ 一覧からアルゴリズムを選択します。 -
「保存」をクリックします。
-
更新したデフォルトの CA のダウンロード
をクリックします。
tar.gz
ファイルがダウンロードされます。 -
ダウンロードしたファイルを、CA 証明書
Default.pem
に展開します。
証明書と CA を Syslog サーバーにコピーする
Sophos Firewall のデフォルトの CA 証明書、外部証明書、外部鍵を、Syslog サーバーにコピーします。
- Syslog サーバーに移動し、
Default.pem
およびExternalCA.pem
を/etc/syslog-ng/ca.d/
ディレクトリにコピーします。 - Syslog サーバーの証明書 (
ExternalCertificate.pem
) と鍵 (ExternalPrivateKey.key
) を/etc/syslog-ng/cert.d/
ディレクトリにコピーします。 -
/etc/syslog-ng/ca.d/
ディレクトリに移動し、以下のコマンドを入力して、Default.pem
に基づくハッシュを作成します。#openssl x509 -noout -hash -in Default.pem
CA 証明書に含まれる識別名に基づき、英数字のハッシュが作成されます (例:
52412b66
)。 -
上記のハッシュにサフィックス
.0
を付与して以下のコマンドを実行し、Default.pem
へのシンボリックリンクを作成します。#ln -s Default.pem 52412b66.0
-
syslog-ng.conf
ファイルを編集して、証明書 (ExternalCertificate.pem
)、鍵 (ExternalPrivateKey.key
)、サードパーティの CA 証明書 (ExternalCA.pem
)、および Sophos Firewall の CA 証明書 (Default.pem
) の場所を指定します。次の手順を実行します。ExternalCertificate.pem
とExternalPrivateKey.key
は、それぞれフルパスを指定します。- CA のディレクトリ
ca.d
をフルパスで指定します。
例
@version: 3.15 @include "scl.conf" source s_src { network(ip(0.0.0.0) port(6514) transport("tls") tls( key-file("/etc/syslog-ng/cert.d/ExternalPrivateKey.key") cert-file("/etc/syslog-ng/cert.d/ExternalCertificate.pem") ca-dir("/etc/syslog-ng/ca.d") peer_verify(required-trusted)) ); }; destination d_local { file("/var/log/messages"); file("/var/log/messages-kv.log" template("$ISODATE $HOST $(format-welf --scope all-nv-pairs)\n") frac-digits(3)); }; log { source(s_src); destination(d_local); };
-
syslog-ng サーバーを起動します。
Syslog サーバーの追加
Sophos Firewall に Syslog サーバーを追加し、サーバーのログ設定を指定します。