ポリシー
Web ポリシーには、エンドユーザーの Web 閲覧アクティビティを制御するルールを指定することができます。
このポリシーはファイアウォールルールに追加すると有効になります。デフォルトのポリシーセットには、一般的な制限が指定されています。独自の要件を満たすようにするには、デフォルトのポリシーの 1つを変更するか、または新しいポリシーを作成します。
- ポリシーを編集するには、変更したいポリシーを見つけて、「編集」
をクリックします。
- ポリシーのテストやトラブルシューティングを実行するには、「ポリシーテスター」をクリックします。
ポリシールール
ルールは次の条件を指定します。
-
ルールを適用するユーザー。
注
ファイアウォールルールに指定されているユーザーが、ポリシーに指定されているユーザーよりも優先されます。
-
使用の制限を説明するアクティビティ。これらには、ユーザーアクティビティ、カテゴリ、URL グループ、ファイル形式、動的カテゴリが含まれます。
- 特定の単語を含む Web コンテンツを制限するコンテンツフィルタ。
- ファイアウォールルールの条件に一致する HTTP トラフィックを検出した時の処理。
HTTPS トラフィックに適用するアクションを別に指定したり、ルールのスケジュールを設定することもできます。
注
ルールを有効にするには、オンにする必要があります。
- ルールをオンにするには、「状態」スイッチをクリックします。
- ルールをポリシーに追加するには、「追加」
をクリックします。
- ルールを複製するには、「複製」
をクリックします。
- ポリシー内でルールの配置を変えるには、ルールハンドル
をクリックしてドラッグします。
ルールの配置
たとえば、すべてのトラフィックを許可するルールが特定の種類のトラフィックをブロックするルールよりも上に配置されている場合、すべてのトラフィックを許可するルールが有効なルールとなります。たとえば、すべてのトラフィックを許可するルールが特定の種類のトラフィックをブロックするルールよりも上に配置されている場合、すべてのトラフィックを許可するルールが有効なルールとなります。
次に例を示します。
以下のポリシーでは、.mdb
ファイルのルールを個別に指定しています。このルールがデータベースファイルのルールの上に配置されているので、データベースファイルのうち .mdb
だけはアクセスが許可されますが、.mdb
以外のデータベースファイルはブロックされます。
このサンプルポリシーにカテゴリブロックを追加する場合は、.mdb
ファイルの許可ルールの上に追加する必要があります。以下のポリシーでは、Peer-to-peer & torrents
カテゴリへのアクセスをブロックし、それ以外の Web サイトからの .mdb
ファイルへのアクセスのみを許可しています。
警告
ファイルの種類を許可するルールの下にカテゴリブロックルールを配置すると、ファイアウォールは次の処理を行います。
- 許可ルールは最初に評価されるため、任意の Web サイトからの
.mdb
ファイルへのアクセスが許可されます。 - DPI エンジンを使用する場合、ファイアウォールは
Peer-to-peer & torrents
の Web サイトへの接続をいったん許可したうえで、ファイル形式が.mdb
であるかどうかをチェックします。.mdb
ファイルでない場合、接続は破棄され、ブロックページは表示されません。
ポリシークォータ
制限事項
DPI モードは、ポリシークォータをサポートしていません。ポリシークォータを使用する場合は、Web プロキシモードを使用する必要があります。
クォータを使用すると、制限された Web サイトへのアクセスを一定時間、許可できます。これは、クォータアクションが適用されたポリシーで制限されているすべての Web カテゴリに適用されます。クォータは、Web ポリシー内のすべてのルールに適用されます。ユーザーには、Web ポリシーごとに個別のクォータを設定できます。
クォータを変更しても、以下の場合は変更が適用されません: Web ポリシーが無効な場合、ユーザーにクォータが残っていない場合、Web ポリシーにアクティブなクォータセッションがある場合。
クォータの詳細:
- クォータトラフィックが、アクションが「拒否」に設定された SSL/TLS インスペクションルールと一致する場合、クォータは有効にならず、Web サイトは引き続きブロックされます。これを回避するには、「Web > 例外」に移動して例外を作成し、条件に一致したときに HTTPS 復号化をスキップするようにします。
- 残りのクォータを確認してリセットするには、「Web > ポリシーのクォータのステータス」に移動します。
- クォータ通知ページをカスタマイズするには、「Web > ユーザー通知」に移動します。
ポリシー無効化と時間割り当て (クォータ): Web ポリシーの無効化を許可されたユーザーは、クォータを使用する代わりに、ユーザーポータルにサインインして、通常は Web ポリシーによってブロックされる Web サイトへの一時的なアクセスを自ら許可することができます。ポリシーオーバーライドを使用する場合、クォータは適用されません。
ユーザーのアクション: ユーザーが時間割り当てで制限されたページにアクセスしようとすると、クォータブロックページが表示されます。使用するクォータを指定し、「続行」を選択できます。クォータを使用しない場合は、「前のページへ戻る」を選択する必要があります。期間の終了時にブロックページが再表示されます。ユーザーがクォータを超えると、時間クォータが残っていないことを示すメッセージが表示されます。
その他のリソース