トラブルシューティング - 高可用性
HA で発生する問題をトラブルシューティングします。
専用ポートのエラー
専用ポートまたはケーブルで障害が発生すると、両方のデバイスがスタンドアロンのプライマリデバイスになり、ネットワークスイッチに GARP (Gratuitous ARP リクエスト) を送信して、仮想 MAC アドレス (VMAC) の所有権を取得します。これにより、ルーティングに関する問題が発生する可能性があります。
ここでは、デバイスの 1 つをシャットダウンし、リンクを修復する例について説明します (インターフェイス自体の問題ではないとします)。デバイスを起動すると、プライマリデバイスを検出し、補助デバイスの役割を実行します。
以下のログファイルは、専用リンクがオフラインになったときのステータスの変化を示しています。
プライマリデバイスのログの例:
補助デバイスのログの例:
Validation Failed For HA interface IP (HA インターフェイス IP を検証できませんでした)
両方のデバイスの管理ポートが同じサブネットにない場合、検証は失敗し、プライマリデバイスの /log/syslog.log
に次のエラーメッセージが表示されます。
Validation Failed For Ha interface IP
インターフェイスまたはケーブルの無効化
インターフェイスやケーブルの不具合がフェールオーバーの原因となっているかどうかを確認するには、ポートの状態を確認します。
Advanced シェルで、コマンド dmesg | grep PortE
を入力します。
ポートがアップダウンを繰り返す場合は、接続の両側で速度と二重通信の設定を確認・修正してください。
また、次の操作も実行できます。
- ifconfig または show network interfaces コマンドを使用して、インターフェース上でパケットの破棄、エラー、干渉が発生しているかどうかを確認します。「コマンドライン ヘルプ」を参照してください。
- ケーブルを交換してみます。
Flexi ポートを専用 HA リンクとして使用する場合、1U XGS シリーズのファイアウォールでは HA を確立できない。
この問題は、1U デバイスで Flexi ポートを専用 HA リンクとして使用している場合にのみ発生します。1 つ目のデバイスが更新されて再起動すると、FleXi ポートのインターフェイス速度は自動ネゴシエーションに設定されません。もう 1つのデバイスでは、インターフェース速度が引き続き自動ネゴシエーションのままなので、HA が確立されません。
この問題を解決するには、以下の手順を実行します。
- 両方のデバイスで、「ネットワーク > インターフェース」に移動します。
- Flexi Port インターフェースをクリックし、「詳細設定」に移動します。
- Flexi ポートの「インターフェイス速度」を「自動ネゴシエーション」に設定します。
または、固定ポートを HA 専用ポートとして設定することもできます。
1U デバイスは次のとおりです。XGS 2100、2300、3100、3300、4300、4500
HA を有効にできませんでした
プライマリデバイスで HA (アクティブ-パッシブ)を構成するときに、専用 HA リンクが接続されていないか、補助ファイアウォールと通信できない場合に、エラーメッセージ HA could not be enabled
が表示される。
この問題を解決するには、以下の手順を実行します。
- イーサネットケーブルまたはスイッチが両方のデバイスの専用 HA リンクインターフェイスに接続していることを確認してください。
- 両方のデバイスで、「ネットワーク」>「インターフェイス」に移動し、ポートが「接続済み」ステータスであることを確認します。
- プライマリデバイスで、「診断」>「ツール」に移動し、ping ツールを使用して、補助デバイスの専用 HA リンクポートに ping を送信できるかどうかを確認します。