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対応している移行パス

補足: Sophos Migration Agent

Sophos Migration Agent は、Sophos Enterprise Console で管理されているコンピュータが使用する更新場所に移行パッケージを配布するためのコマンドライン ツールです。

移行パッケージは、移行に必要な Sophos Central のエージェントインストーラおよびその他のファイルを含みます。

コンピュータの移行で Sophos Central Migration Tool を使用するたびに、ローカルのデフォルトの Sophos Update Manager シェアの中にある「CloudMigrationPackage」 フォルダに移行パッケージが作成されます。

\\MySecServer\SophosUpdate\CloudMigrationPackage

Sophos Migration Agent を使用して、移行パッケージを展開し、Sophos Update Manager のリモートインスタンスで管理されている場所を更新できます。

インストールとアップデート

Sophos Migration Agent は、SUM がインストールされているすべてのサーバーで使用できます。

Sophos Migration Agent は、%programfiles(x86)%\Sophos\MigrationAgent (64ビット) または %programfiles%\Sophos\MigrationAgent (32ビット) のフォルダにあります。SUM 自己更新プロセスの一部としてインストールおよび更新されます。

必要な権限

Sophos Migration Agent は、ローカル管理者権限とユーザー偽装権限のあるアカウントとして実行が必要となります。

ユーザーアカウント制御 (UAC) がオンで、エージェントを対話型で実行する場合は、コマンドプロンプトを「管理者として実行」で開き、そこからエージェントを実行します。

コマンドライン パラメータ

SophosMigrationAgent [-p[ackagepath] <path>] [-a[ction] <action_name>] [-p[ackagepath] <path>] [-d[ebug]] [-t[raceoutput] <trace_method>] [-c[idpath] <path>] [-h[elp]]

-a は、実行するアクションを指定します。これは、「展開」(デフォルト) または「クリーンアップ」です。展開によって、Sophos Update Manager で更新されたすべての CID (Central Installation Directory) の中にパッケージが配置されます。クリーンアップによってパッケージが削除されます。

-p は、展開の必要があるパッケージのルートフォルダへのパス (UNC パス、またはローカルパス) を指定します。パスには、英語のエンコーディングにマッピングできない Unicode 文字を含めることはできません。

-d は、トレースの詳細をデバッグレベルに指定します。対話型モードで実行する場合は、常にこのパラメータを使用することを推奨します。

-t は、トレースの出力先 (ファイル、コンソール、すべて、なし) を指定します。デフォルトでトレースの出力先は、コンソールおよびトレースファイルの両方です。

-c は、展開を 1つの CID に制限します。パスには、英語のエンコーディングにマッピングできない Unicode 文字を含めることはできません。

-h は、パラメータと使用方法の簡単な説明を出力します。

パッケージの展開

パッケージの展開がデフォルトのアクションです。

移行パッケージがダウンロードされ、ローカルにある Sophos Update Manager 構成ファイルが読み取られ、Sophos Update Manager により更新されたすべての CID の場所にパッケージが展開されます。

展開する必要があるパッケージのルートフォルダへのパス (UNC パスまたはローカルパスのいずれか) を指定する必要があります。

"%programfiles(x86)%\Sophos\MigrationAgent\SophosMigrationAgent.exe" –p "\\MySecServer\SophosUpdate\CloudMigrationPackage"

SophosMigrationAgent.exe –packagepath "C:\LocalStorage\MigrationPackage" –a deploy

SophosMigrationAgent.exe –p "\\SomeServer\SomeShare\SomeFolder\MigrationPackage" –action deploy

UNC パスへのアクセスが制限されている場合は、リモートにある Sophos Update Manager のエージェントが他のサーバーからパッケージを取得できません。リモートにある Sophos Update Manager の新しいフォルダに CloudMigrationPackage の内容をコピーし、新しいローカルパスで -p を使用します。

パスには、英語のエンコーディングにマッピングできない Unicode 文字を含めることはできません。

操作の結果は、ロールアウト番号とともにレジストリに保存されます。

ロールアウト番号は、パッケージが更新されるたびに増加します。古い番号の移行パッケージが使用されていないことを確認するために、移行中に番号がチェックされます。

-c パラメータを使用して、ローカルの Sophos Update Manager によって更新された CID のうちの 1つに展開を制限できます。

SophosMigrationAgent.exe –p "\\SomeShare\SomeFolder\MigrationPackage" –c \\SomeOtherServer\SomeFolder\CIDs\S001

パスは、Sophos Update Manager の設定ファイルの CID パスの 1つと完全に一致する必要があります。設定ファイルに保存されているパスを確認するには、次の手順を実行します。

  • テキストエディタを使用して %programfiles(x86)%\Sophos\Update Manager\config.xml (64ビット) または %programfiles%\Sophos\Update Manager\config.xml (32ビット) を開きます。
  • XML エレメントタグ <NewCidDir> を検索します。

Sophos Update Manager のデフォルト共有フォルダの中にある CID は、UNC パスとしてではなく、ローカルファイルパスとして表示されます。例:

<NewCidDir>C:\ProgramData\Sophos\Update Manager\Update Manager\CIDs\S001</NewCidDir>

パスには、英語のエンコーディングにマッピングできない Unicode 文字を含めることはできません。

アクションの結果

ローカルの Sophos Update Manager で管理されているすべての CID へ問題なくパッケージが展開される場合は、操作は成功です。

操作が正常に完了した場合は、ソースパッケージのコンテンツがより高いロールアウト番号で更新されない限り Sophos Migration Agent は展開をスキップします。

最後に正常に展開された後に新たに共有や CID が追加された場合は、Sophos Central Migration Tool のメニューから「Actions > Refresh Migration Packages」(アクション - 移行パッケージの更新) オプションを使用し、より高いロールアウト番号で再度パッケージを作成することを推奨します。次に Sophos Migration Agent を実行し、新しい更新場所へ展開します。

1つまたは複数の CID への展開に失敗した場合は、操作に失敗した旨が報告されます。エラーコードおよびパッケージロールアウト番号は、コンピュータの説明文字列にプレフィックスとして追加され、Sophos Enterprise Console へ報告されます。

ログファイル

ログファイルは、こちらにあります。%ProgramData%\Sophos\MigrationAgent\Logs\MigrationAgent.log